堀こどもクリニック

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2023/11/23 クリニック

12月〜年末年始の予定 
インフルエンザ/コロナ/アデノ他感染症の状況 
インフルエンザにかかった方のワクチン接種はどうしたら?

12月17日(日)は休日当番医です。翌18日(月)を代休とさせていただきます

当番医の診療は、普段通り朝8時30分から18時までを予定しています。受診の際は必ずお電話で受付をお願いいたします。

* 当クリニックは、発熱患者の外来診療・検査を担う「診療・検査医療機関」です。発熱等の症状から新型コロナウイルス感染症やインフルエンザがご心配な方については、随時抗原定性検査を実施していますので、ご相談ください。検査対応が可能な時間をご案内いたしますので、ご協力をお願いいたします。なお、5月8日から症状がある方へのコロナウイルス抗原検査費用は自己負担となっておりますのでご了承ください。(福祉医療費給付事業対象の方については、窓口でのお支払いに変更はありません。)

12月30日(土)〜1月3日(水)は年末年始の休診とさせていただきます

1月4日(木)より通常の診療となります。

インフルエンザ、コロナ、アデノウイルス、溶連菌感染症の状況(11月23日現在)

10月16〜22日の週から警報級の流行(定点あたり週に30人以上)に突入したインフルエンザの流行が現在もそのまま続いています。当クリニックでは週に50〜60人台が続き、今週に入っても月〜火だけで40人を超え、勢いが弱まる気配がありません。インフルエンザワクチン、コロナウイルスワクチンの接種も継続中で、朝から晩まで発熱者の検査にも追われ、日常診療は逼迫しっぱなしの状態です。コロナ以前のインフルエンザの流行はピーク2週間前後を挟んで4〜5週間くらいで収束に向かうことが多かったので、今回の流行の持続はやはり”異例”と言わざるを得ません。コロナに対する制限の緩和で買い物等に出かけてもマスクを着用していない方が増えていますが、ぜひ公共の場所でのマスク着用を今一度心がけていただきたいと思います。いざ自分がかかった時に、受診もできない、咳止めもインフルエンザの薬も足りない、という状況が今現実に起きているのです。

一方、これだけのインフルエンザの流行にも関わらず、コロナ陽性者は定点あたり週に5人程度が続いています。当クリニックでは先週たまたまゼロでしたが、市内周囲からの報告はあり、残念ながら”たまたま”だったようで、昨日も周囲に誰も発熱者のいない1歳のお子さんが陽性になりました。インフルエンザの流行中は、それなりに注意をしたり検査で引っかかったりするので急に増えることはないと思いますが、インフルエンザが収束したら、その後程度はともかく増加に転じる可能性はありそうです。秋からのXBB.1.5対応のコロナワクチンの追加接種は引き続き3月まで継続中ですので、ぜひ無料接種の間に接種をお考えください。

最近”咽頭結膜熱”の流行も報道で話題となっています。発熱の持続と結膜炎が特徴的なアデノウイルス感染症ですが、結膜炎を伴わなず咽頭炎/扁桃炎だけのアデノウイルス感染症もあります。治療薬はなく、症状に対する対症療法しかありませんので、発熱早期に慌てて区別のために検査を次々行う必要はありませんが、インフルエンザ/コロナとも抗原検査陰性で、発熱が長引いている場合には検査(こちらは鼻からではなく喉から採取です)を考慮しましょう。陽性が確認できると、辛くはあっても、時期がくれば改善するとわかれば少し安心はできます。

喉の痛みといえば、アデノと並んで最近気になるのは溶連菌感染症の増加です。発熱と”強い”咽頭痛と、喉の奥が真っ赤になるのが特徴です。当クリニックでは、最近お子さんだけではなく大人の患者さんが複数見られているため、警戒しています。溶連菌感染症は治療せず放置すると、後で急性糸球体腎炎やリウマチ熱という厄介な合併症を起こすことで有名です。診断がついてペニシリン系の抗生剤を服用すれば、たちどころに症状は改善しますが、喉の菌を確実に退治するために10〜14日間の服薬が必要ですので、指示を守って治療してください。

インフルエンザにかかってしまったが、申し込んだインフルエンザワクチンの続きは受ける必要は? 

異例に早いインフルエンザの流行のため、インフルエンザワクチンを申し込みながら、「接種する前にかかってしまった」あるいは「1回接種した後かかってしまい、2回目がまだ」とのお尋ねを受けることが増えました。当クリニックでは、予定されたインフルエンザワクチンの残り回数は原則として接種をお勧めしています。

理由は、まだこれから3月頃までの冬の間に、別なタイプのインフルエンザが流行する可能性があるからです。保健所等で調査を行なっている患者さんから分離されたウイルスの解析では、現在の流行の主体はA香港型ですが、一部新型から季節型に転じたAH1も検出されています。それぞれ別個に感染し得るので、今後流行の主体が変わって続く可能性があります。また今週一人だけB型の陽性者が出ました。すぐに増える可能性はありませんが、冬の間にB型でもう一山流行する可能性もあります。インフルエンザワクチンはA型2種類、B型2種類の四価ワクチンですので、まだまだ冬の間のことを考えて接種をしておく意義はあると思います。

院内での不織布マスクの着用継続へのご協力をお願いします

3月13日からコロナ対策としての不織布マスク着用は個人の判断に委ねられることとなりましたが、医療機関においては高齢者や重症化リスクの高い方への感染を防ぐ目的で着用が引き続き推奨されております。各種感染症が混在しやすい小児科としても、別な感染症がうつったり、コロナ感染者の紛れ込みを防ぐため院内での不織布マスク着用の継続をお願いいたします。

しゅう君、ありがとうございました!

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