2020/08/22 アレルギー科待合室の皆さんへ
当クリニックのアレルギー科診療の特色
「アレルギー科」で扱う病気には 気管支喘息・花粉症/アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・蜂アレルギー・じんましん・薬物アレルギーなどが含まれます。
気管支喘息
乳幼児期から高齢者まで、多くの患者さんと長い年月おつきあいしてきた豊富な経験をもとに、ガイドラインに添いつつ、それぞれ経過や程度の異なる患者さんの全体像を把握しながら治療/管理を行なっています。保育園や学校の生活、運動を含めた部活、そして仕事も含めて、発作を気にすることなく普通の生活を送れるようにすることが目標です。
食物アレルギー
経口負荷試験を含めた適切な診断に基づく必要最小限の除去を行なっています。一方で、口腔アレルギー症候群、食物依存性運動誘発アナフィラクシー、新生児・乳児消化管アレルギーなどの特殊なタイプのアレルギーや、遭遇頻度の少ないアレルゲンの診断にも幅広く対応しています。
アトピー性皮膚炎
最近食物アレルギーの原因として経皮感作の役割が注目され、乳児期の湿疹のコントロールの重要性が明らかになってきています。保湿剤やステロイド軟膏を含めて、適切な塗り方による効果的な治療を心がけています。
花粉症
飛散花粉の調査や花粉カレンダーの作成を通じて得た地域の花粉飛散状況の知識やリアルタイムの情報などをもとに、正確な診断や治療を行なっています。
その他
蜂アレルギーの抗体検査やエピペン処方、じんましんにおけるアレルギー関与の判断、解熱鎮痛剤等による薬物過敏症の診断についてもご相談ください。
アレルギーへの関心の高まりもあり、自由に標榜できる「アレルギー科」を掲げている病院/診療所は数多くあります。でも、実はどこの医学部にも「アレルギー科」という科はありません。内科、小児科、耳鼻科、皮膚科などが、それぞれの科で関わるアレルギーの分野について診療、研究を行っています。したがってアレルギー科と言っても、専門以外の科の診療経験(内科医が乳幼児の喘息をみる、小児科医が高齢者の喘息をみる、耳鼻科医がアトピー性皮膚炎をみる、皮膚科医が喘息をみるなど)は限られているの実情です。
しかし私が長く在職していた佐久総合病院アレルギー科では、年齢や科にとらわれずにアレルギー疾患を総合的に診療し、臨床的な研究を行い、また啓蒙活動を行なってきました。
最近はインターネット上にあふれているアレルギー関連の情報や検査結果に振り回されるている方も少なくありませんが、多くのアレルギー疾患に接してきた経験を元に、診療科の垣根を越えて交通整理をいたしますので、ぜひご相談下さい。