堀こどもクリニック

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2021/01/08 子どもと新型コロナウイルス感染症

親が感染したら、子どもはどこへ? (1月12日更新)

もしコロナにかかったら? 自分も大変ですが、濃厚接触者となった家族、特に自分一人では生活のできないお子さんをどうしたらよいか、あるいはお子さん自身が感染者となった場合にどうしたらよいかという問題に直面します。長野県では、以下のリンクに「家族が新型コロナウイルスに感染した場合」「お子さんが新型コロナウイルスに感染した場合」の対応の指針が整理されていますので、お子さんのいるご家庭では、もしもの時に慌てないで済むよう、あらかじめ対応を少し話し合っておくことをお勧めします。

新型コロナウイルスからお子さんを守るために (R2年10月版 長野県健康福祉部)

親や同居家族が感染した場合には、まず濃厚接触者であるお子さんも検査を受けることになります。


もし「お子さんも陽性だった場合」には、国の指針では原則自宅療養 (令和2年10月14日 新型コロナウイルス感染症に関する政省令の改正) となり、入院の必要性については、お子さんの病状、ご家庭の状況、医療的ケアの必要性を考慮し医師が判断することとなっています。
実際のところは、現時点では親と一緒に入院または宿泊施設への入所のケースが多いようですが、今後感染者が増加した場合には、親と一緒に自宅療養するケースが増加するものと思われます。


「お子さんが陰性だった場合」には、指針では原則として親族等の支援で自宅で健康観察とされています。
しかし実際にはハイリスクの高齢者しかいないなどで子どもの受け入れ先が確保できず、感染した親が病院や宿泊施設、あるいは自宅で子どもと一緒に過ごしながら療養せざるをえないケースが増えてきていると思われます。上田圏域では、もし預けられる親族などがいない場合は、保健所が児童相談所と連携して一時保護委託を行うことも想定されてます。


いずれにせよ、お子さんのいるご家庭で感染者が出た場合には、家庭状況を含めて保健所とよく相談して対応する心算でいてください。
当クリニックでは、検査陽性例の報告時に家族構成や家族状況についても整理して保健所にお伝えして、連携がスムーズに進められるようお手伝いいたします。
また、宿泊施設入所または自宅療養となった場合の健康観察についても、保健所に協力して、安心して療養ができるようお手伝いいたしますので、遠慮なくご相談ください。

追加の情報(1月12日)

長野県から本日付で、新型コロナウイルス感染症の陽性者で自宅療養となった方(自宅療養者)が療養期間中外出せずに療養生活に専念できるよう食事や生活必需品の無償支援を開始するとのアナウンスがありました。

対象は、新型コロナウイルス感染症に係る自宅療養者のうち、独居者など同居家族等による支援を受けることが困難な者として保健所長が認めた方で、保健所から宅配便で配送されます。

1週間分の食料品等がパッケージ化して提供され、内容はおよそ以下の通りです。

  • パックご飯、カップ麺、各種レトルト食品、缶詰、野菜ジュースなどの飲食品
  • ティッシュやトイレットペーパーなどの生活必需品
  • マスク、アルコール消毒液、のど飴などの衛生物品等

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