堀こどもクリニック

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Memories思い出いろいろ

閉院間際までコロナやインフルエンザの流行が続いて慌しく、車待機の方も多く待合室も閑散としていたので、このまま最後まで自分らしく普段通りに仕事をして終わりかなと漠然と思っていました。ところが、閉院まで3週間を切ったある日待合室に貼り出したメッセージボード(模造紙に描いた裸の桜の木ですが)にいつの間にかメッセージを書き込んだお花や葉っぱが次々に増え、1週間余りで追加した2枚目も閉院の数日前に埋め尽くされてしまいました。

最後の日の午前中の診療は、発熱者の受診は減り、お別れがてらに受診された患者さんと挨拶を交わしつつ、平穏無事に終了。午後はあらかじめ予定されていた乳幼児のコロナワクチンが数人、それが終わったらゆっくり事務作業の締めと片付けをすればと思っていたところ、次々に面会の方が来られ…、収拾がつかず仮の受付登録の一覧表示を見ながら順番に応対するような事態になってしまいました。
顔馴染みのお子さんたちから、大学生や社会人になった方々、お子さんが小さい頃食物アレルギーで苦労された方、親子2代さらには親子3代で受診された方…待合室がこんなに人で溢れそうになったのは一体いつ以来だろうかと思うような賑やかな中で、最後を締めくくることができました。本当に、感無量の思いをさせていただきありがとうございました。いろいろな準備をされ、時間を割いて思いを伝えにきてくださった多くの方々に、この場を借りて深く感謝申し上げます。
「さいごのいちにち」には、写真が趣味の次男に「記録係」を頼んで撮ってもらった診療の記録や、皆さんとの記念写真やスナップなどを、「皆さんからのメッセージ」にはいただいた数多くのメッセージやお手紙、折り紙や似顔絵からクリニックの絵まで、私たちの大切な宝物として全て(多分...)掲載させていただきました。メッセージカードだけで300枚以上もあり大変かもしれませんが、どこかにみなさんの写真やメッセージがないか、探してみてください。

今後も主な仕事を離れてから感じることなどを「ほりせんせいの今」としてご報告したり、何度もあった危機的な状況のクリニックの裏側で起きていたことなどを「あの時のクリニック」で振り返ってみたり、HPを通じて可能な限り地域の皆さんとのつながりを切らないようにしていきたいと思っています。もう「診療行為」はできませんが、相談事への対応くらいならとは考えていますので、何か病院では聞けない心配事などがあればご相談ください。