堀こどもクリニック

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せんせいのWeb magazine

安達家の”子どもたちの”ドバイ日記 (その12)

安達家からのお便りも、とうとう12通目になりました!

ドバイへの渡航から8月でちょうど2年、現地での生活も板につき、子どもたちみんなが自信を持って行動している様子が伺えます。余裕ができた分、色々なことに視野が広がっているようにも感じます。

組体操の技の“ブルジュカリファ”、写真を見た私の第一印象はとなりのトトロの木の芽が伸びるどんどこ踊りでした…さつきちゃんとめいちゃんを想像した人はいませんか?

エジプトへの家族旅行、久しぶりにお父さんも揃って楽しい時間が過ごせて良かったですね。確かに、憧れはあっても、いざ日本からエジプトへとなるとちょっと思い切りが必要なので、羨ましいです。それにしても、「ツタンカーメンの呪い」などという固定観念に囚われている大人と違って、子どもたちには、ミイラはお化けや幽霊のような怖い存在じゃあないんですね!

章乃ちゃんの写真に添えられた「 I love you to pieces」(大好き!)、全ての欠片(かけら)転じて全部大好き!、英語らしい表現です。こんな言葉をさりげなく使えたらと思ってしまいます。

piecesという言葉で、イーサン・ホークとジュリー・デルピーが運命的な恋人同士を演じた「ビフォアサンセット」という映画の中の会話に出てきた、「I feel like if someone where to touch me, I’d dissolve into molecules.」「誰かに触れられたら、分子になるまで解けちゃう気がする」という一節を思い出しました。科学用語なのに、すごく感情のこもった表現になっているところが印象的で、ずっと耳に残っています。一晩の出会いから10年、思いがけない再会に残されているのは数時間、二人の会話だけが延々と続き、心の機微の移ろいと、機知に富んだ会話が印象的な名作です。

ラマダンやコーラン、深い話には私もついていけませんが、子どものうちから文化の異なる方への配慮を身をもって体験することはとても大事なことと思います。注射のご褒美は決まっておやつかアイスの日本では、日々味をしめた子どもたちに我慢をさせるのは一苦労。安達家の子どもたちに倣って、ラマダンのように1ヶ月ではなくても、1週間、せめて3日くらい、誰かのためまたは何かのために、みんなで甘い美味しいものを我慢する日があっても(健康的にも)いいのではないでしょうか?

さて、末尾に触れられていましたが、実安達家は現在夏休みで帰国中です。今頃は琢磨くん、文乃ちゃん、章乃ちゃん、みんな日本の猛暑に負けず、楽しい夏休みを満喫されていることでしょう。

堀先生


暑くなってきましたがお元気ですか?ドバイは夏です…室内、室外の気温の差が大きくて、サウナと冷蔵庫を行き来している感じです。少し体調も崩しましたが、それぞれ元気に登校登園しています。 駐在の運命かもしれませんが、コロナが開け、夫、月の半分は国外へ出張です。残りの半分もほとんど土日にしか父に会わないという生活です…そんな中ですが、大人一人でのお出掛けも少しずつ楽になってしました。


先週末も今週末も電車で出掛けて、連日(わりとご年配の方に)“All your kids?”と聞かれました。2学年差で3人兄妹…日本にいたら、そこまで珍しくない気はするのですが、ドバイでは何度も聞かれるので、世界の兄弟の年齢差事情、気になってきました。

ドバイの冬生活の続きです。この時期は学校の行事が多いです。

2月18日は運動会でした!かけっこ、リレーにダンスや組体操などなど季節は違えど、日本式の運動会で、親子競技もあり家族みんなで参加させてもらってきました。 琢眞は全員リレーのアンカーをやらせてもらいました。文乃のクラスのママに「たっくん、アンカーじゃない?タスキかけてるよ!ちょっと、ここじゃなくてゴールで撮らなきゃ!」と言われて、初めて知り、あわててゴールまで移動しました…本人何も言わないので当日、競技開始寸前まで知らずにおりました。みんなに応援してもらい、思いっきり走り、ニコニコでゴールテープを切る姿が見られて母は嬉しかったです!

ビデオを撮っていたのですが、琢眞とは別チームだった文乃は「あーちゃんコレ見ないよ。一番じゃないもん。WINしてない…」と言い出し、かけっこのビデオも見なーいと言います。負けず嫌いのようです。 そんな文乃、ポニョダンスを楽しそうにやっておりました♪いつの間にか章乃も♪ポーニョポニョポニョ〜と歌って踊るようになりました。

冬休み、夫と章乃は1月3日からそれぞれ出掛けていき、琢眞と文乃と夏休みのような冬休みを楽しみました。 夏は暑すぎて行けないビーチへ。濡れないようにね…とは言ったものの、そんなことができれば子どもはやっていませんね。。。

組体操の技の一つ“ブルジュカリファ”です。本物をバックに記念写真です!

運動会の翌週は親子遠足があり、公園でアクティビティを楽しました! 各学年でレクをして、スタンプラリーをして、公園でたくさん身体を動かして遊んできました。
ひな祭り、お友だちにピンクのカーネルのお裾分けをいただき、母がひなあられを送ってくれ、去年よりもずいぶん豪華なひな祭りになりました!なかなかやる事が派手な我が家の姫たちですが、今後も健やかな成長を祈って♡

日本の学校よりも1週間くらい早く卒園式、修了式がありました。編入して母子ともにたくさんのお友だちに恵まれ、異国で日本の文化や季節を感じながら園生活をさせていただきました。卒園と同時に本帰国のお友だちもいたり、インターナショナルスクールにうつるお友だちもいますが、年長さんの多くはお隣の日本人学校に進級します。年度途中での出入りも激しくて、お別れも多いですが、新たなお友だちも増えますし、一緒に進級進学できるお友だちもいることに感謝です!


長ーい春休み、エジプトに行ってきました。

琢眞、念願のピラミッドを見てきました。日本からは、なかなか“エジプトに行こう!”とはならなかったと思いますが、飛行機で数時間、世界不思議発見!の世界を見ることができました。近くで見ると、さらに大きく感じるピラミッド、何千年も前に作られ、今、目の前にあるのだと思うとなんとも不思議な感じでした。なんて、ゆっくり見てる余裕はあまりなく、遠くに行くわけではないけれど人もたくさんいる中、石や砂を拾い歩く姫たちを見失わぬようについて回っていた母です。笑

博物館でリアルなミイラを見たり、撮影禁止でしたがツタンカーメンエリアも見たり、飽きずに見て回れました。文乃は「この中、死んだ人入ってるの?」と言いながらずっと見て回っていて、どこまでわかっているのかな⁈と思いながら、ちょっと笑ってしまいました。

観光をしながら、歴史を感じたり、神秘的だなと思う部分もありますが、匂いや街の雰囲気など、リアルなエジプトを感じることもできました。コシャリにモロヘイヤのスープ、そして、現地の生活、3日間でカイロを満喫してきました。 ツアーの中でパピルス館に行き、日本語を話せる方が、日本語で説明してくださったのですが、なぜか全て英語で答える子どもたちで、なぜだろうか?とずっと思っていましたが、エジプト=外国=英語!になったのかなぁーと思っています。子どもたちの中で日本とUAEはどのような位置付けなんだろう??と新たな疑問が出てきました。笑

3月21日、こちらは母の日で章乃に素敵なプレゼントをもらいました。ハンドプリントのペーパーにある、先生がチョイスしてくださっただろう言葉にジーンときました。

春休み中は冬休みと同じく、琢眞と文乃とよく遊びました♪ 少し暑くなってきた4月はプール日和の日々でした。

 メトロ(電車)に乗って、行きたいところまで行ってみよう!ということで、終点手前の空港まで電車の旅もしてきました。

電車の次はモノレールに乗って、アトランティスに行こう!ということで、トラム(路面電車)に乗り、モノレールに乗り換え、アトランティスを見に行きました。

春休み中に今年のラマダンが始まりました。マクドナルドにラマダン限定セットがあり、3人でシェアするとちょうど良く、ラマダン中に2回もオーダーしました。琢眞は期間限定のデーツチョコパイが気に入ったようです!

ラマダンも2回目、ラマダンについて、子どもたちもなぜ?どうして?が出てくるようで、わたしもわからないのことは調べながら話し、理解が少し深まりました。ムスリムではないですし、幼い子どもは断食をしなくても良いのですが「今ラマダン中?」「おうちに入ってから水飲むわ〜」など、日没まで断食をするムスリムの方への配慮もできるようになり、成長を感じ、母はちょっと嬉しかったです。ラマダン中はあちこちに星や月のモチーフのデコレーションがされており、どこも素敵でした。

ドバイモールに紀伊國屋があり、ラマダンの絵本を買いに行ってきました。章乃はジョージの絵本が気に入って、ブックスタンドからよく持ち出し、読んでいました。ラマダン中の紀伊國屋のメインコーナーに、コーランが置いてありました。アラビア語は読めないなーと思って見ていたら、隣のテーブルに英訳されたコーランがありました!これならなんとかすれば読めるかも…と思いましたが、今年は断念してしまったので、来年はチャレンジしてみたいと思います。

今年はラマダンがイースターと近く、お店にラマダン商品、イースター商品、両方置いてあり、まさに多文化共生とはこういうことだ!と肌で感じながら、買い物をしました。日用品を買いに行くだけで、こんな経験ができるドバイ、良いところに駐在できたなぁと思います。

夏休みの一時帰国の際にはまた少し追加のお薬をいただき行かせていただきます。「あーちゃん堀先生のところにいくの楽しみ♡」とずっと楽しみにしています♪夏休みまであと2週間、あつーいあつーいドバイ、楽しいことを見つけながら生活したいと思います。

安達志乃

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