光とともに…　〜自閉症児を抱えて〜　　　戸部けいこ　　秋田書店

2010年1月に中皮腫のため52歳で亡くなった戸部けいこさんのライフワーク「光とともに」全巻を待合室に揃えてあります。

自閉症児の光（ひかる）を育てる母親を主人公に、自閉症児特有の問題行動への戸惑いや周囲の無理解に立ち向かいながら成長する家族の姿を綿密な取材をもとに描いた名作です。

子どもにでも読めるコミックの形でありながら「どの専門書よりわかりやすく現状をリアルに伝えている」と大きな反響を呼んでいます。

障害児を持つ家族にとってはバイブルのような本ですが、実は自閉症でなくても子育ての苦労は一緒、身につまされるような場面がとても多いのです。

「うちには関係ない」などと言わずに、本当は子育て中の全ての夫婦に読んで欲しいと思います。