堀こどもクリニック

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2020/08/31 子どもと新型コロナウイルス感染症

当クリニックにおける新型コロナウイルス感染症への対応

基本的な考え方

「小児の新型コロナウイルス感染症の特徴」(詳しくはこちら)を踏まえ、現時点では子どもが最初の感染者である可能性は極めて低く、付き添いのご家族や職場、周囲の方々、保育園や学校の関係者などの体調や行動/移動歴から感染を疑う状況がないかどうかに、より注意を払っています。

予防接種については、感染防止対策を取りつつ「必要なワクチンを、適切な時期に接種する」ことを目標に実施しています。上田市の個別10ヶ月乳児健診についても同様です。感染への不安から時期を遅らせたりすることは、防げるはずの病気のリスクの増加につながり勧められません。

4月から特例的・時限的に認められている「電話や通信機器を用いた診療(初診・再診)」は地域の流行状況をみて実施しています。しかし「百聞は一見にしかず」、実際に診察することはとても大切なことです。特に子どもでは、様子を聞いて判断するだけではちょっとした見落としが様々な医学的リスクにつながり、それは時としてコロナウイルスに感染することより心配です。

新型コロナウイルス感染症がただのカゼになるまでにまだ何年もかかるはずです。今後無症状感染者が増えることも予想されますが、その時でも十分な感染防止対策とマスク/手洗と3密を避けることで、偶然の接触による感染はかなり防げると考えられます。過度に怖がらず、普段通りの受診を心がけてください。

* 新型コロナウイルス感染症の流行状況は刻々と変わっています。上田圏域の状況、当クリニックでの対応、子どもと新型コロナウイルス感染症に関する最新情報は、お知らせ「新型コロナウイルス感染症アップデート」をご覧ください。(常に最新のページにリンクします。)

診療上での感染防止対策

  • 終日、原則として電話で受付を行っています。
  • 感染症の有無にかかわらず、原則として全ての患者さんについて順番までは駐車場で待機していただいています。
  • 待機中に、看護師が電話で詳しい問診を行っています。この際、最近の本人やご家族等の行動歴/移動歴などについても確認させていただきますので、ご協力をお願いします。
  • 非感染症の患者さんや予防接種等で来院された方は広い待合室に1組ずつ呼び込み、順番に診察室にご案内しています。
  • 急性感染症と考えられる患者さんは、換気対策を行った隔離室で診察を行っています。その場合には、診察の準備ができたところで直接隔離室にお入りいただきます。診察後はすぐに車に戻っていただき、付き添いの方に窓口に来ていただくか、職員が車まで出向いて会計を行い、院内滞在時間をなるべく短くしています。
  • 国外を含む感染流行地域への移動、滞在歴、接触歴、年齢や症状の様子などから新型コロナウイルス感染症を疑う状況があると判断した場合には、他の患者さんと時間をずらしてきていだだいたり、状況により車のそばなど屋外で診察を行わせていただいています。 ( 現在4月に設営した簡易テントは一旦撤収していますが、流行拡大時には再開予定です。)
  • 待合室のおもちゃや本を全て撤去しているところもあるようですが、待合室には短時間、原則として非感染症の方のみ入る形にしていることから、一部整理はして残しています。よく触れるものは毎日アルコール清拭をしています。気になる方は、スタッフが手指消毒のお手伝いもしますので、声をおかけください。

院内設備等について

  • 屋内の感染予防対策で最も重要なことは換気です。当クリニックは窓が多いので、気温や天候を鑑みつつ、常に十分な換気が保たれるようにしています。
  • 待合室には集塵スピードの大きな空気清浄機を2台設置しています。また隔離室と診察室にはパナソニックの次亜塩素酸脱臭機ジアイーノを設置しています。
  • 隔離室を改修して強制排気用換気扇を取り付けました。窓を解放できない時でも、入り口から患者さんの頭上奥へと空気の流れを作り、計算上1時間に20回以上室内の空気が入れ替わります。
  • 感染を予防しつつ診察を行えるよう、ワイアレスのデジタル聴診器“ネクステート”を導入しました。
  • 車の窓から出した指先からのごく微量の血液でも、感染を防ぎつつ短時間で行える炎症反応検査機を導入しました。必要血液量はたった4μl(1mlのわずか250分の1)です!

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